澪ホンを購入された方、ようこそ高級ヘッドホンの世界へ!!
私の中では、実売1万円以上のヘッドホンは、高級ヘッドホンの部類に入るのではないかと思っている。
そもそも、音質にこだわりのない方は、ヘッドホンに1万円以上出そうとは思わないだろうし…。余談だが、1万円以内でも良いヘッドホンはいくつかある。例えば、ドイツのメーカーであるSENNHEISER(ゼンハイザー)のHD228 Blackなど…。
まずは澪ヘッドホンがどんな物なのか分からない方のために簡単に説明すると、TBS系列で放送されていたアニメ番組「けいおん!」(かきふらい著)の第5話で、主要な登場キャラの1人である秋山澪嬢がつけていたヘッドホンのことである。
「けいおん!効果炸裂!これが高級澪ホン」
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/50838290.html
メーカーは、ヘッドホンやマイクで有名なオーストリアのAKG Acoustics、機種はK701である。
K701が実際にどれくらいの価格で売られているのかというと、最安値のサウンドハウス(音屋)では38,800円(2011年6月18日現在、25,200円)、家電量販店では82,800円(国内ではディスコン)となっている。
秋葉原のソフマップ本館では79,800円(2009年5月27日)で販売されているみたいだ。個人的には、K701を購入するよりは、断線した時にケーブル変更ができる姉妹機のK702をオススメする。しかも24,600円(音屋/2011年6月18日現在)とK701よりも販売価格が安いし…。
私自身は、AKGのヘッドホンはK240 Monitor(世界中で愛されているモニター用ヘッドホン)を使っているが、高音域は繊細、中音域は適度に出ており、低音域は上品であるのが特徴だ。
また、インピーダンス(600Ω)・感度(88db)ともに低いため、ヘッドホンアンプが必須である。本来、業務用音響機器との使用を想定したヘッドホンである。
余談だが、個人のインターネットラジオ放送をモニター用ヘッドホンで聴くと、粗ばかりが目立って聴いていても面白くないのでオススメできない。
600Ωのヘッドホンは、その他にbeyerdynamicのDT770 E/600・DT 880 E/60・DT 990 E/600などがある。
K701自体は、ヨドバシカメラをはじめ。店頭で何度か試聴したことがある。幅広いジャンルに合うヘッドホンだと思う。
K240 Monitorと比較すると、高音域・低音域ともに豊かになっており、これまでAKGが得意としているクラシックやジャズだけでなくポップスなど、普段から聴いているジャンルの音楽も楽しむことができた。
ヘッドホンレビュー AKG K701
http://www.geocities.co.jp/ryumatsuba/k701.html
K701を澪嬢のようにポータブルプレーヤーにさすだけでも楽しむことはできるが、せっかくこの機会に高級ヘッドホンを購入したのだから、どうすれば本来の性能を生かすことができるのか一例をあげてみようと思う。
(1)業務用(PA用)のヘッドホンアンプを購入する(とにかく安く済ませたいユーザ向け)
・BEHRINGER HA400 Microamp
・BEHRINGER AMP800 MiniAMP
・BEHRINGER HA4700 Powerplay Pro-XL
(2)アナログ・ミキサーをヘッドホンアンプの代わりに利用する(安く済ませたい、セレクタとしても使いたいユーザ向け)
・BEHRINGER XENYX 502
・ALESIS Multimix 4 USB
・MACKIE 402-VLZ3
(3)パソコンにも接続できるヘッドホンアンプを購入する(音質にこだわりがある、PCオーディオユーザ向け)
・JAVS nano/S
・Audinst HUD-mx1
・Styleaudio CARAT-TOPAZ Signature
・ICON DIGITAL CUBE MINI
・ROLAND QUAD-CAPTURE UA-55
・M-AUDIO ProFire 610
(4)ピュアオーディオのヘッドホンアンプを購入する(音質にこだわりがある、専用機器で楽しみたいユーザ向け)
・CEC HD53N
・LUXMAN P-200
・Lehmann audio Black Cube Linear PRO
(5)ピュアオーディオのプリメインアンプやCDプレーヤを購入し、ヘッドホン端子にさして音楽を楽しむ(音質にこだわりがある、再生機器にも気をつかいたいユーザ向け)
・MARANTZ PM-15S2
・MARANTZ SA-15S2
K701は、一生使えるクラスのヘッドホンなので、「けいおん!」で使われているからという一過性ではなく、番組が終わってからも大切に利用して頂きたいのが、ピュアオーディオを趣味とするものからの願いかな。