特定の放送局(BS7)の番組を編集・変換するときに音ズレが発生するようになった。
以前に編集・変換したワカコ酒(ドラマ版)を再生し、途中まで見た時に気がついた。お気に入りの番組だったので、だいぶ落ち込んだ。
『その他の番組も音ズレしているのではないか』と思い、動画ファイルをいくつか再生して確認したら、2015年に編集・変換した特定の放送局(BS7)の番組に音ズレが発生していた。
※2014年に編集・変換した特定の放送局(BS7)の番組も再生して確認したが、そちらの方で音ズレはしていなかった
『なぜ、特定の放送局(BS7)で編集・変換した2015年の番組に限って音ズレしたのだろう』と原因を考えていたら、ある時期からAviUtlの設定を変更したことを思い出した。
長い間、私自身がチューンアップしたAviUtlを使っていた。その後、古いバージョンではQSVEnc使用の変換時に不具合が出るようになったので、ベルQさんがチューンアップしたAviUtl ベルEdition Ver0.90を使うようになった。
動画の読み込み時にL-SMASH Worksが適用されるようになったので、AviUtl ベルEditionを使うようになってから、編集時の作業時間が短時間で済むようになった。
※AviUtl ベルEdition 0.77の頃から存在を知っていたが、実際に使うようになったのはVer0.90から
音ズレ対策として、「AviUtlの易しい使い方」(音ズレの原因と対策一覧)、「Spirit RX-8」(AviUtlの音ズレ対策 その1)、「日々がネタ」(Aviutlで編集時から音ズレする)に載っていた方法を試してみた。
けれども、音ズレの問題が上手く解決できなかった。そこで、音ズレの発生するファイルを以下のような条件で変換してみた。
「L-SMASH Works」と「可変QP」を使わなければ、音ズレしないことが分かった。
AviUtlは、いくつでもインストールおよび起動できるので、特定の放送局(BS7)用にセッティングしたAviUtlを使っている。
サイズ別(1920x1080と1280x720)を含めて、4つのAviUtlを使い分けている。
ただ、特定の放送局(BS7)の時は、不要なシーンをカット編集する時にL-SMASH Worksを適用して動画ファイルを読み込めないので、シークバーを移動する時の動きがカクカクしてそれほど快適ではない。
※一度MKV形式にしてから、XMedia Recodeで再変換せずに、無劣化でMP4形式に変換する方法もある(AviUtlの音ズレ対策 その2)
× AviUtl+L-SMASH Works+可変QP+x264guiEx
× AviUtl+L-SMASH Works+固定量子化量+x264guiEx
× AviUtl+L-SMASH Works+ビットレート指定+x264guiEx
× AviUtl+可変QP+x264guiEx
○ AviUtl+固定量子化量+x264guiEx
○ AviUtl+ビットレート指定+x264guiEx
× AviUtl+L-SMASH Works+可変QP+QSVEnc
× AviUtl+L-SMASH Works+固定量子化量+QSVEnc
× AviUtl+L-SMASH Works+ビットレート指定+QSVEnc
× AviUtl+可変QP+QSVEnc
○ AviUtl+固定量子化量+QSVEnc
○ AviUtl+ビットレート指定+QSVEnc
1.L-SMASH Works
編集時、L-SMASH Works(入力プラグイン)を使って動画を読み込まないこと。
すでに導入済みの場合は、以下のファイルを削除する。
libmfxsw32.dll (削除)
Plugins
lsmash.ini (削除)
lwcolor.auc (削除)
lwdumper.auf (削除)
lwinput.aui (削除)
lwmuxer.auf (削除)
2.VQP
編集時、可変QP(品質基準VBR)を使わないこと。
すでに導入済みの場合、以下の設定を変更する。
設定>圧縮の設定>プラグイン出力の設定
出力プラグイン
拡張 x264 出力(GUI) Ex
設定
シングルパス - 固定量子化量
23
または
シングルパス - ビットレート指定
1030 kbps
OK
OK
設定>圧縮の設定>プラグイン出力の設定
出力プラグイン
拡張 QSV 出力
設定
固定品質モード
23
または
ビットレート指定 - CBR -
1030
1030
OK
OK